剧本角色
品川
男,0岁
品川
荒川
男,0岁
荒川
東
男,0岁
東
品川と荒川が言い争いながら入ってくる
品川:いや、茸だろ。茸に決まってる。
荒川:えー、絶対筍ですよ。
品川:いいか、荒川君。俺は、他人の考えは尊重したいと思っている。でも、やっぱり茸の方が……
荒川:部長が相手でも、これだけは譲れません!
品川:……茸は、栄養が豊富だ。ビタミンBやビタミンDなどのビタミン類に、カリウム、リンといったミネラル類も含まれている。
荒川:筍にだって、食物繊維とか……ロングヘア(ウィッグ。本来の髪はショートorセミロング)の女生徒(東)が駆け込んでくる
東:ハァ、ハァ……大変よ!
品川:な、何です? というか、貴女は誰ですか?
東:私の事はいいから。それより……事件よ!
荒川:いや、よくないでしょ。それより、「事件」って何ですか。こんな普通の高校で事件なんて起きるが訳ないじゃないですか。起きるとしても精々誰かの教科書に靴下が……
品川:どこですか?!
東:こっちよ!
品川:行くぞ、荒川君!
荒川:何で私達が?
品川:決まってるじゃないか。俺達が、デティクティ部だからだ。ほら、早く来い。
品川、東の先導でハケる
ハケながら、袖に向かって
品川:デティクティ部のブは部活の部!
荒川:あ、ちょっと待ってくださいよ! というかデティクティ部って何ですか! 荒川、慌てて追いかける 後ろからやってきた黒ずくめの誰かにナイフで刺され、倒れる 黒ずくめの誰かは、京の体に紙を貼って逃げる (紙には、「刺殺」と書いてある)
三人出てくる
東:ここよ!
荒川:ひ、人が!!
品川、ドアを開ける動き
品川:クッ、カギガカカッテイル!
荒川 え? ……何でそんな片言なんですか?
品川:アラカワクン、カギヲモッテキテクレ。
荒川:だから、何でそんなに片言なんですか?
東:貴女、鍵を持ってきて頂戴!
荒川:え?
東:ほら、早くして!
荒川:は、はい!
荒川ハケる
東:ちょっと、もっと自然に話しなさいよ。
品川:すまん。
荒川、鍵を持って戻ってくる
荒川:持ってきましたよ。
東:貸して。
東、荒川から鍵を受け取ってドアを開ける動き
三人、部屋に飛び込む
品川:オ、オイキミ、ダイジョ……
東:ごほん! (咳払い)
品川:あ……んっん。おい君、大丈夫か?
荒川:ん? この人、体に、紙……?
荒川、倒れている京に近づいて紙をはがす
荒川:刺殺? ……ふざけてます?
京 僕だって、こんな事したくないですよ。でも、そこの会長が……
京、東を指さす
東:ちょっと、死体は喋らないで頂戴。
荒川:会長……?
東:くっ、仕方ないわね。そうよ、私は会長、華の女子高校生生活も最後の年、ミステリー同好会会長の東よ!
東、ウィッグを外す
荒川:女子高校生のくだりいります?
東:いるわよ!
荒川:へぇー。で、これは何なんですか?
東:これは、貴方達デティクティ部への挑戦状よ。
荒川:はぁ?
東:いい? これは密室殺人よ。デティクティ部なら、この謎、解けるわよね?
荒川:密室って……
東:調べてみなさいよ。
窓とかを調べる動き
荒川:確かに、ドアには鍵が掛かっていたようですし、すべての窓にも鍵がかかって……って、何で私はこんなに自然に……
品川:くぃみ(君)も、デティクティ部副部長とすぃての(しての)ずぃかく(自覚)が芽生えた、ってくぉと(事)じゃないかぁ? 〈とにかく大袈裟に〉
荒川:……あの、私、その「デティクティ部」についてまだよく分かってないんですけど。
品川:ぬわーんだってぇ?! くぃみは、副部長なのにすぉんな(そんな)くぉとも分からないのくわぁ?!
荒川:あの、部長? どうしちゃったんですか?
東:ごほん! (大きな咳払い)
品川:あ……すまない。……荒川君は、二週間前にこの部に入ったばかりだったな。
荒川:入ったというか、入らされたというか……
品川:その時に説明した筈だが。我がデティクティ部は、その名の通り探偵活動を行う部だ。
荒川:いや、ちょっと分かんないです。