【723385】 普本·入間川外伝

作者:问道,诗酒
排行: 戏鲸榜NO.20+

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【联系作者】普本 / 架空字数: 2132
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基本信息

创作来源二次创作
角色1男1女
作品简介

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更新时间

首发时间2023-06-07 10:36:38
更新时间2023-11-26 16:24:32
真爱榜
小手一抖,榜一到手
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剧本正文

剧本角色

彩花

女,0岁

彩花

文十郎

男,0岁

文十郎

入間川外伝

彩花: 女性

文十郎: 侍

イルマヌシ様 川

电话铃

彩花が携帯で話し

彩花: うん! 着いたよ。今どこ? え? うち?  …え? 別れるって、どうして? 無理? 何が? 私全然無理じゃないよ? 。そういうとこってどういうとこ? え? わかんない。思い当たること…(胸に手を当てる) 私がお侍好きだから? …ごめん。私何かしたんだね。いつもそうなんだ。気付かないうちに周りの人傷つけちゃうみたい。 …ひょっとして、あの時のこと、怒ってる? あっくんが寝てる間にちょんまげにしたこと。ごめん、もうしないから! 頭皮剃らないからぁ! …でも起きないあっくんもあっくんだよ… あ、あとスパイダーマンのDVDの中身を全部暴れん坊将軍に入れ替えてたことも謝るから。 …でもさ、あっくんも無責任だよ。だって東海道五十三次徒歩の旅、まだ途中だよ? まだ品川だよ。二次目だよ? あと五十二次残ってるよ? 武士に二言はないんじゃ あ、切れた。

 

彩花: あーあ。どこかに、イケメンで、優しくて、お侍で、強くて、筋の通った、お侍いないかなー。江戸時代じゃあるまいし、令和のこの時代にそんな人、いないよね。

 

文十郎: 時空の裂け目。バリバリバリ! ぬぁああ。川の中からビシャ!

文十郎はターミネーターのようにひざまずく。

彩花は恐る恐る近寄る。

彩花: あ、あの。

文十郎: お主!

彩花: はい!

文十郎: 拙者を召喚したのはお主でござるか?

彩花: あ、そうかも。はい。私です。

文十郎: 名をなんと申す。

彩花: 私? 彩花です。

文十郎: もしや、ここは入間川か。

彩花: あ、そうだよ。

文十郎: やはりそうか…

彩花: ねえ、あのもしかして。

文十郎: これは大変でござる。イルマヌシ様のお戯れでござる。

彩花: イルマヌシ?

文十郎: この川には神様が住んでおられる。ネギハヤミイルマヌシという。

彩花: どこかで聞いたことあるわね。

文十郎: ニギハヤミコハクヌシと違って大変なひねくれもので、願い事の逆を叶えよる。あと、気まぐれじゃ。お戯れが始まると、逆さ言葉で話さなければならぬ。それがこの土地の昔ながらの習わしじゃ。入間言葉とも言う。

彩花: じゃ、あなたがここにきたのは。

文十郎: お主、拙者がここに来る前に何か申したであろう?

彩花: 「江戸時代じゃあるまいし、お侍みたいな人いないよね」っていったの。は!

文十郎: それじゃ。つまり、「お侍がみたいな人いないよね」と言ったから、「お侍みたいなのがいる」みたいになったのじゃ。

彩花: あなた本物のお侍さんなの?

文十郎: まさしく。

彩花: 住所氏名年齢生年月日。

文十郎: 武蔵国川越藩藩士奥富文十郎。当年取って三十でござる。元禄二年睦月の七日生まれ。

彩花: 干支、星座、血液型

文十郎: 巳年の山羊座、A型じゃ。

彩花: うそー。すごーい。え? イルマヌシ様って、言ったことの逆を叶えるっていうことだよね。じゃあ、雨が降るって言ったら雨が止むの?

文十郎: イルマヌシ様の耳に届けばそうなるであろう。

彩花: …

文十郎: なぜ、彩花殿は悪い顔をしておるのだろう。

彩花: あなたは、私のことが嫌いになる!

イルマヌシ様「キター」の表情。鈴の音。間

文十郎: …なんじゃ。

彩花: あれ?(イルマヌシ様も「あれ?」)

文十郎: どうやら、今回は効かなかったようじゃな。

彩花: なんだ。イルマヌシ様っていい加減だなぁ。

文十郎: さあ、拙者を元の時代に戻すのじゃ。大事な用の最中でござる。

彩花: 何? 大事な用って。

文十郎: なんでもよかろう。とにかく急いでござる。

彩花: うーん、残念だけど仕方ないわね。えーっと、なんて言えばいいのかな。ずっとここに居て?

文十郎: そ、それでは拙者が消し飛んでしまう。もっと慎重に!

彩花: 消えないで!

文十郎: だから!

彩花: えー。結構むずくない? ちょっとあんたも考えてよ。

文十郎は彩花をじっと見つめてる。

彩花: なんか思いついた?

文十郎: え? あ、いや。 え?

彩花: 何よ。あんた帰りたくないの?

文十郎: あ、彩花殿がどうしてもというなら、もう少しここにいてもようござる…

彩花: おお? あれぇ? ねえ、文十郎。

彩花が顔を覗き込む。慌てて顔を背ける文十郎。

彩花: え? 何。文十郎は私のことが好きになったの? ねえ、私のいいところ10個言って! 1分以内!

文十郎: ひっ ひとみに吸い込まれそうでござる。

彩花: あと9個!

文十郎: なんか、こう、孔雀みたい。

彩花: 却下!

文十郎: う、うずらのごとき、

彩花: ボキャブラリー! なんで鳥に例えるのよ!

文十郎: も、申し訳ござらん。

彩花: 私は褒められて伸びるタイプなの! もう! どうして誰も私のこと好きになってくれないの!

文十郎: 拙者、筋金入りの朴念仁でござる。

彩花: もう! 文十郎なんか大っ嫌い!

鈴の音。

彩花: あ。

文十郎: ん?

彩花: まさか…

文十郎: もしや、大っ嫌い、ということは… 拙者のことが大好きになってしまったのでござるか?

彩花: な、何言ってんの! 別にあんたなんか好きなんかじゃないんだからね!

鈴の音。

彩花: ああ!(胸を押さえて崩れ落ちる)

文十郎: せ、拙者はどうすれば、

彩花: (チラリと見て)やだ、超かっこいい… ちょっと、こっち見ないで!

鈴の音。文十郎は真顔で見つめる。

文十郎: み、見ないでと言われると釘付けでござる…

彩花: いやあ! 来ないで!

鈴の音。文十郎は近づいていく。

文十郎: か、体が勝手に。

彩花: ちょっと、服がはだけてる! ちゃんと着て!

鈴の音。文十郎は服を脱ぎ始める。

文十郎: ぬあああああ! は、早く、早く、このままではすっぽんぽんでござる!

彩花: 全裸で、激しく、迫ってぇ!

鈴の音。文十郎は服を着て大人しく正座する。

二人   ふう。あっぶねえ。

彩花: …結局、文十郎の用ってなんだっけ。

文十郎: 文鳥に餌をやらねば。

彩花: それだけ?

文十郎: うむ。ピーちゃんが腹ペコでござる。

彩花: …なんかさ、文十郎、ずっとこっちの世界にいていいんじゃない?

イルマヌシ様決めポーズ。鈴の音。文十郎、パワーマイム。

文十郎: ぬあああ! 川にドボン! 時空の裂け目! ばくん! 彩花どのぉー!

彩花: ああー! 文十郎! …しまった。

彩花: …ありがとう。文十郎。私大切なことがわかったの。素直に言葉を伝えることって難しいんだって。貴方のおかげ。さようなら! 文十郎!

文十郎: バリバリバリ! ぬううう! ああ、彩花どの!

彩花: あ、おかえり!

鈴の音。

文十郎: あああああ! だからぁぁ!

彩花: …これが私と文十郎の出会いの話。二人の物語はまだまだ続きます。

イルマヌシ様は首を振りながら鈴を鳴らす。

文十郎: あああ、か、体が勝手に。

二人   どうも、ありがとうございました!

三人でお辞儀。

おしまい。