
剧本角色

初田 遼(24)
男,0岁
可女

橘 美羽(16)
女,0岁
可男

场景描述
男,0岁
可不读
场景描述:
往来。
道を多くの人が行きかっている。
初田 遼(24):
「さあ、ご覧ください! 稀代の大魔術師、初田遼のマジックショーでございます!」
场景描述:
多くの人が足を止めて、初田遼(24)を見る。
初田 遼(24):
「昔から、笑顔が好きだった。笑顔というのは人を幸せにする力がある。だから、俺は人を笑顔にしたくて、小さい頃から人を笑わせようとする癖があった。だから、大道芸人になるというのは自然なことだったのかもしれない。まあ、まだ駆け出しで、全然ダメダメなのだが……」
初田 遼(24):
「ここに取り出すは五つのボール。このボールが一瞬にして手元から消えます! いきますよ、スリー、ツー、ワン、はい! ……はい、失敗しました!」
场景描述:
沈黙が続く。
初田 遼(24):
「ヤバい、やっちまったか……?」
橘 美羽(16):
「ぷっ、あははははは!」
场景描述:
橘美羽(16)が笑い始める。
すると、波及するように周りの人たちにも笑いが起こり始める。
初田 遼(24):
「危ない、危ない。今のは完全に、あの子に助けてもらったようなものだ。みんなあの子につられて笑ってくれたみたいだし。考えてみると、いつもあの子に助けてもらっている気がする。毎日、欠かさずに俺の芸を、一番前で見てくれるあの子。その笑顔はとても素敵で、こっちまで本当に幸せになってくるのだ」
场景描述:
ハンバーガー屋の店内。
店の中は賑わっている。
ドアが開き、遼が店に入ってくる。
橘 美羽(16):
「いらっしゃいませ!」
初田 遼(24):
「実は、その彼女の笑顔を見る機会は、もう一つある。このハンバーガー屋さんでアルバイトしている彼女の名前は橘さん。この子がいるから、俺は毎日、このハンバーガー屋に足を運んでいる。……金欠な俺には経済的に堪えるが、それでも、どうしても来てしまうのだ」
橘 美羽(16):
「店内でお召し上がりですか?」
初田 遼(24):
「はい、もちろん」
橘 美羽(16):
「メニューは何になさいますか?」
初田 遼(24):
「うーん、そうだな。とりあえず、まずはスマイルをお願いします」
橘 美羽(16):
「ニコっ!」
初田 遼(24):
「このハンバーガー屋の売りは、スマイル0円というもの。ちゃんとメニュー表にも載っているのだ」