
剧本角色

ファーガス
男,0岁
ファーガス

エリス
女,0岁
エリス

ハーマン
男,0岁
ハーマン

ヒューゴ
女,0岁
ヒューゴ
ファーガス:「何をしている、エリス・カーター? 休んでもいいと言う、俺の声でも聞こえたのか?」
エリス:「いえ、す、すぐに立ちます!」
ファーガス:「お前の言う、すぐという時間は一秒以上も先なのか?」
エリス:「うぐぐっ!」
エリスが立ち上がろうとするが、やはり力が入らず、立ち上がれない。
ファーガス:「……」
エリスの首を掴んで持ち上げる。
エリス:「うっ……」
ファーガス:「貴様に、シルエット・フォースは務まらない。諦めて帰るんだな」
エリス:「じ、自分は絶対に諦めません……」
ファーガス:「いつも、口だけは達者だな、エリス・カーター。だが、現実を見ろ。倒れたのはお前だけだぞ」
ファーガスが走っている集団を見る。
ファーガス:「それとも何か? 自分はまだ15歳だから、体が出来上がっていないから、仕方ないか?」
エリス:「い、いえ……戦場では、年齢は関係ありません……」
ファーガス:「ふふふふ……。口と志だけは一人前だな。だが、貴様が遅れを取っていることに変わりはない」
エリス:「はい。その通りです……」
エリスがファーガスの『シルエット』の腕を掴む。
ファーガス:「っ!(驚いて)」
エリスがシルエットから逃れ、地面に立つ。
そして、再び走り始める。
ファーガス:「……」
エリスの背中をジッと見る。
〇 同(夕方)
青年たちは座って、休んでいる。
ハーマン:「……あいつ、マゾなのかなぁ?」
ヒューゴ:「おいおい、まさか襲う気か? いくら野郎ばっかりの生活だからって、男に目覚めるなよ。ケツの穴が心配で、お前の近くで眠れなくなるだろ」
ハーマン:「ちげーよ、アホ。結局、エリスって俺たちよりも走ってるよな」
ヒューゴ:「まあ、な。途中で休んだ者はプラス10周の10キロの重り追加だからな」
ハーマン:「なんだかんだ言って、俺たちの中でも、かなり体力のあるほうだよな、あいつ」
ヒューゴ:「現時点で、シルエット・フォースの中でも男爵(バロン)並じゃないのか?」
ハーマン:「どう見ても、逸材だよな」
ヒューゴ:「どうせ、俺たちは凡人さ」
ハーマン:「ファーガス教官は、エリスを潰す気なのかな?」
ヒューゴ:「期待の表れなんじゃねーの?」
エリスが戻ってきて、ハーマンたちの前で倒れ込む。